老後の資金を貯めるにはiDeCoが良いと聞くけどiDeCoってなんなのかやどう始めたら良いかわからない人はかなり多いです。
そこでiDeCoを始めるために必要な手続きや全体の流れを紹介していきます。
iDeCoとは?
iDeCoとは個人型確定拠出年金と呼ばれており、自分自身で将来の資産を形成する仕組みです。
iDeCoは金融庁管轄の施策で国が年金制度だけでは賄えない部分を個人に任せる代わりに、税制面での補助を手厚くしている取り組みです。
メリットやデメリットはこちらを参照ください。
iDeCo開始に必要なもの
iDeCoを始めるためにはいくつか必要なものがあります。
また申請から実際の開始まではおおよそ1ヶ月前後かかるので、早く始めたい人は準備も早めにしておきましょう!
まずここに記載するのは職業など関係なくどなたでも必要な物になります。
- 基礎年金番号
- 掛金の引き落とし口座
- 金融機関の届出印
- iDeCoの申込書
- 印鑑
基礎年金番号
個々人には年金番号が割り振られていて、年金手帳に基礎年金番号が記載されています。
会社員の方は会社に預けているケースも少なくないため、もし手元にない場合は会社へ問い合わせてみましょう。
掛金の引き落とし口座と届出印
iDeCoを運用するために月々の掛金を引き落とすための銀行口座をご準備ください。
対応していない銀行もあるため事前にご確認ください。
出典:掛金引落金融機関について
合わせて登録する金融機関の銀行届出印も必要です。
ネット銀行などの登録で届出印がない場合は、各金融期間に確認してください。
ちなみに私が登録している楽天銀行は届出印がありませんが印鑑の指定はありません。
申請時に自分で用意したものを届出印として設定できるようですが、どれを登録したかを忘れないように気をつけてください。
印鑑 ※シャチハタ不可
申請時に使います。
シャチハタ以外の印鑑をご準備ください。
個人型年金加入申出書
iDeCoの利用に際して必要になる申請書です。
この申請書は登録する金融機関に問い合わせることで取得可能です。
通常のWebサイトなどで申請書を取得できないのでご注意ください。
より詳細な記入方法についてはこちらを確認ください。
出典:記入方法
職業によって追加で必要な書類
- 会社員の人
- 事業所登録申請書 兼 第2号加入者に係る事業主の証明書
- 公務員の人
- 第2号加入者に係る事業主の証明書
- 自営業の人
- なし
iDeCoの注意事項
事前にiDeCoを始める前に注意点だけ認識しておいてください。
- 60歳になるまで原則として受給できないこと
- 給付額は運用実績によって変動すること
- 運用手数料がかかること
- 所得控除は本人の所得からのみであること
- 受け取る際に税金がかかること
メリットやデメリットも合わせてご確認ください。
月々の掛金を決める
必要なことがわかったら次に毎月の掛金をいくらにするかを決めます。
まず前提としては必ず「無理のない金額に設定すること」を心がけてください。
理由は2点です。
1つ目は60歳まで降ろせないためです。
途中で停止することも可能ですが申請が面倒だったりするのでできるだけ停止しなくて済む金額を積み立てましょう。
2つ目は長期運用すると利益が出やすいためです。
株式投資のように瞬発的に利益を出すようなスタイルではない投資信託などの場合、s長期運用することでリスク(マイナスになりやすさ)が減ってきます。
ここでいう長期とは20年〜30年を指します。
そのためできる限り、無理のない金額を長期的に継続できるようにしましょう。
職業別 平均掛金
各職業別の平均的な掛金を紹介します。
職業 | 金額 |
---|---|
自営業 | 27,270円 |
会社員 | 14,352円 |
専業主婦等 | 16,170円 |
職業ごとに上限額が異なりますが全体的に平均すると15,000〜20,000円が多いようです。
ちなみに我が家は自営業のため上限額は68,000円ですが、毎月の掛金は60,000円にしています。
所得税控除になるためできる限り多く入れるようにしています。
金融期間を決める
月々の掛金が決まったら引き落とす金融機関を選択します。
「どこの金融機関でも一緒じゃないの?」と思う人も多いですが、各金融機関によってそれぞれ特徴が異なります。
そこで金融機関を選ぶ際のポイントを紹介します。
手数料で決める
iDeCoを運用するためには様々な手数料がかかります。
その中でも「口座管理手数料」が金融機関によって異なりますが、できるだけ手数料が低い金融機関を選択しましょう
口座管理手数料は大体171円〜629円/月と最大で月458円も差が出ることになります!
2020年8月31日現在で手数料が171円と最安基準になるのは下記の金融機関です。
- 楽天証券
- SBI証券
- マネックス証券
- みずほ銀行
- ソニー銀行
ネット銀行が手数料が低い傾向にあり、メガバンクの場合は割高になるケースが多いようです。
ゆうちょ銀行だと430円ほどですので、約2.5倍ほど高い手数料になります。。
手数料を安く済ませるなら評価も高い「楽天証券」「SBI証券」がおすすめとなります!
取扱い商品数で決める
金融機関によって手数料だけでなく取り扱える商品数も異なります。
それぞれ商品に特徴があるため自分でより多くの中から選びたい人は、商品数の多い金融機関を選択しましょう。
5〜38商品と商品数は金融機関によって大きく異なりますが、大手銀行でも20種類以上はあるので特に大きなこだわりが無ければ使いやすい金融機関でも問題ありません。
参考:金融機関別 取扱銘柄
付加サービスで決める
金融機関によって他と差別化するために付加サービスが付いているものもあります。
例えば楽天証券では初心者の方向けに商品の解説動画やセミナーなども開催しています。
その他にも運用コストを抑えた商品のラインナップを意識しているなど様々です。
金融機関によって特色があるので少し調べてみて決めてみてください。
個人的には楽天銀行を利用している、サイトが見やすいなどの点から私は楽天証券を使っています。
商品を決める
金融機関が決まったら商品を決めます。
金融機関によって商品が異なるので、下記一覧から確認してご自身の運用方法に合ったものを選択してください。
参考:金融機関別 取扱銘柄
元本保証型と元本変動型がある
iDeCoの商品には大きく2つの分類があります。
元本保証型はその名の通り、掛金分は最低限保証してくれる商品です。
ただし銀行の定期預金と同じように年利が低くなります。
一方、元本変動型は投資信託の仕組みを利用するため、運用状況によってはマイナスにもプラスにもなる方法です。
変動がありマイナスになるリスクはあるものの、リターンを多くしたい人は変動型の割合を多くします。
iDeCoの運用の中で最も多いのはバランス良く運用する人が多いようです。
全体の20%を元本保証型の商品に入れて、残りの80%を変動型にするなど。
また、変動型で利益が出た分を元本保証型の商品に回すといった運用をする人も相当数いるようです。
自分で運用するのは面倒という捉え方もありますが、逆に言うと自分に合ったスタイルで運用できるので納得感も非常に高いのがiDeCoの特徴です。
途中で比率を変えたり売買をすることもできるので、最初はどういったものなのかを全体の流れを理解していくと良いと思います。
管理人からの一言
iDeCoに必要なものや始め方は理解できましたでしょうか?
意外と開設までの手続きが面倒で辞めてしまう人も結構多いようですので、最初は少しだけ重い腰を持ち上げて取り組むと良いかもしれないですね。
ちなみに私も元々かなりズボラで面倒くさがり屋ですが、将来のために重い腰を上げて登録しました(笑