積立NISAとは?上限額や期間など特徴を紹介

積立NISAとは?上限額や期間など特徴を紹介

将来の資産を貯める方法としてよく聞くのが積立NISA。

将来の資産を効率的に増やしたいけど、投資と聞くと少し億劫になっていませんか?
そんな投資に対して抵抗がある人でも取っ掛かりとして始めやすいのがこの積立NISAです。

基本的な事を理解しておけばどなたでも簡単に始められます。
そんな特に投資初心者の人でもわかるように簡単に説明していきます。

この記事は投資初心者でこれから投資を少しずつ挑戦していきたい人向けになります。
最初は不安ばかりですが、知識をつけていけば不安は少しずつ拭えますので一緒に頑張りましょう!

積立NISAとは?

まず積立NISAとは何なのか。

NISAには 「一般NISA」と「積立NISA」「ジュニアNISA」の3種類があります。
そもそもNISAとは 少額投資非課税制度と呼ばれており、小さな掛金で投資できて増えた利益についても税金を免除してくれる制度です。

iDeCoは60歳まで資金を下ろすことができないため、老後資金として運用する人がほとんどですが、積立NISAはいつでもおろせるため様々な用途で利用する人も多いです。

我が家でも5年後の家の建て直しのための費用として利用を開始しました。

種類によって特徴は違えども基本的な条件は同じです。
下記の点はどのNISAでも同じ条件になります。

  • 非課税であること
  • 年間の最大投資額が決まっていること
  • 運用できる最長期間が決まっていること

ただし投資可能額などの違いは下記を参照ください。

NISAの種類ごとの違い
項目 一般NISA 積立NISA
非課税期間 5年 20年
最大投資額/年 120万円 40万円
投資方法 一括、積立 積立
投資可能商品 上場株式
公募株式投資信託など
一定基準を満たした公募株式等信託

積立NISAの特徴は投資に不慣れで何の商品を買って良いかわからない人でも、元々商品が限られているため選びやすくなっています。
商品の違いについては後述します。

積立NISAの運用する前に注意点だけ確認ください。

1人1口座しか持てない

先ほどNISAには3種類あるとお伝えしましたが、NISAの運用は1人1つしかできません。

そのため積立NISAと一般NISAを同時に運用することはできません。
どちらも運用したい場合は配偶者の人やお子さんなど別の人の名義が必要になります。

積立NISAのメリット

まず積立NISAのメリットを紹介していきます。

メリットの要点はこちらです。

  • 少額から始められる
  • いつでも辞められる
  • 掛金と運用益が非課税
  • 商品が限られている
  • 年齢上限がない

少額から始められる

積立NISAは「少額投資非課税制度」と言うように小さな金額から積立が可能です。

月々の掛金は100円〜33,000円で運用可能です。

そのため資産運用に不安をお持ちの方でも気軽に始められます。
ただし、投資額が少なすぎると運用時の利益も小さいため、「やる意味あるのかな?」と感じる人も少なくありません。

投資初心者の人は1,000円単位で始めてみると良いと思います。

いつでも辞められる

積立NISAは途中で辞めることが可能です。
iDeCoは途中で停止することはできても、掛けた資金は60歳まで原則降ろせないためここは大きな違いになります。
冒頭でも話したように積立NISAは老後の資金を貯める用途だけでなく、5年以内の短期での資産運用などにも利用されるのはこういった点にあります。

掛金と運用益が非課税

積立NISAの大きな特徴はこの 非課税である点が大きいです。

例えば毎月1万円を1年間掛けると12万円。さらに運用している時に1%の利益(1,200円)が出た場合、合計で122,000円になります。
通常の投資の場合、この122,000円に20%の税金がかかるので、24,400円が税金で引かれる所を 積立NISAでは税金が0円になるということです!

更に月々の掛金が増えたとしても年間40万円までは税金が免除されます。
これはすごい節税効果ですよね!!

商品が限られている

投資をする上で最も不安なのが「どの商品を買ったら良いのかわからない」ということですよね。

先ほども少し触れましたが、積立NISAは国の一定基準を通過した商品のみ購入が可能です。

具体的には金融庁が定める長期の運用に向いている商品となり、投資信託またはETFからとなります。

ETFとは複数の銘柄が1つにまとまった商品です。
このETFを購入するとA社、B社、C社など複数企業の株を分散して持つことになるため、1社ずつ選ぶ手間が省ける上にリスク分散になります。

このETFという仕組みは「20世紀最大の発明の1つ」とも言われる仕組みです。

加入年齢の上限がない

老後の資産として比較されるiDeCoでは最低加入期間が10年と決まっていますが、積立NISAはいつでも加入できていつでも辞めることができます。
加入可能な年齢は20歳からとなります。

そのため老後の資金を貯めたいと55歳くらいで気づいたとしても加入することできます。

もちろんこの積立NISAを含め投資信託など長期運用を続けることでリスク軽減になるので、早くから加入することをおすすめします!

積立NISAのデメリット

逆に積立NISAのデメリットについて紹介します。

  • 元本割れする可能性がある
  • 最大運用期間が20年と決まっている

元本割れする可能性がある

これは投資全般に言えるのですが、投資した資金を下回る元本割れを起こす可能性があります。
積立NISAだけのデメリットではありませんが、運用を始める前にしっかり理解しておきましょう。

ただしメリットにも記載しましたが金融庁が認める長期資産形成に向いている商品のみを取り扱っているため、大幅なマイナスにはなりづらくなっています。
また投資信託等の長期運用についての基本ですが、継続期間が長くなるとリスクは軽減していく傾向にあります。

最大運用期間が20年と決まっている

積立NISAの運用期間は20年と決まっています。
そのため20年継続した時に元本割れをしていた場合でも売却しないといけません。

運用する中でそろそろ運用を止めても良いと思えるタイミングが来たら止めるのも1つの策だと思います。

積立NISAにかかる費用

積立NISAはiDeCoと違い初期費用などは一切ありません。
ただし、iDeCoと同様に「信託報酬」という運用管理するための手数料がかかります。

運用する商品のタイプによってこの手数料は変わりますが、0.36%〜1.87%ほどになります。

この手数料は利用する金融機関によって異なりますが、ほとんどの金融機関でほぼ同じとなっています。

積立NISAにおすすめの証券会社

積立NISAを実施する金融機関には大きな差がほとんどありませんが、人気のある金融機関を紹介します。

楽天証券

楽天株式会社が運営する金融機関で、その特徴は掛金の引き落としを楽天カードにすると、1%のポイントが毎月もらえる点です!

また、自身で持っている楽天ポイントで商品を購入することも可能な点は楽天特有のメリットとなります。

楽天カード利用者にとても人気の金融機関です。

楽天証券で積立NISAを運用する時にかかる費用
口座開設料、管理費 買付料
無料 無料

SBI証券

投資信託で人気があるのがSBI証券です。

SBI証券は運用残高に対して0.1〜0.2%のTポイントがもらえます!

また掛金の引き落とし頻度が毎日、毎週、毎月から選択できます。
他の金融機関の場合は、毎日と毎月がほとんどになります。

SBI証券で積立NISAを運用する時にかかる費用
口座開設料、管理費 買付料
無料 無料

管理人からの一言

私も今まで投資を全くしていなかったため、勉強するまでは非常に抵抗がありました。

特に私が考えていた投資のイメージは「毎日グラフを読む」「分単位で勝ち負けが決まる」といったものでしたが、積立NISAやiDeCoはそのイメージとは異なるものでした。

しかし積立NISAやiDeCoは短期間での利益は小さいですが、長期で運用することで利益をどんどん大きくする仕組みであるため、投資のイメージが変わりました。

また、将来の資産を銀行で貯蓄しても金利が低すぎてどのように貯めたら良いかを調べて積立NISAやiDeCoにたどり着きました。
知らないことはやはり不安に満ち溢れていましたが、調べれば調べるほど良い点がたくさんあり実施しました。

投資経験者も初心者の人に対して積立NISAをおすすめする人も多いのでぜひ試してみてください。